軟式少年野球に入団を決めたら、どんな野球生活になるか知りたい

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野球ユニフォームを着た少年が、バッターボックス内で球に対して、打ちにいっている姿

お子さまに「野球やってみたい」と言われた保護者の皆さまは「忙しい印象を持つけど、野球生活の様子はどんな感じか?」と疑問が出てくることと思います。野球経験がある保護者の方とくらべて、まったく関わったことがない方は本当に戸惑いしかないでしょう。

いざ、子供を入団の体験させたときに親も説明を受けるので、混乱するのは親のほう!などはよくあるケース。

筆者は家族に野球経験がないほうでしたので、皆さまの心配や不安はよくわかります。

ここでは体験に出向く前に、まず保護者の皆さまが「野球生活の様子」を知るために簡単にまとめました。親子でどんな野球生活になるのかなどの理解の手助けとなればと思います。

「うちはこれより当番が少ない感じだな」「週3日で、少ないほうか!」などと、おおよそのイメージを持つことができます。

イノアサ

事前にイメージをもってから、チームの方々に質問するのが効率的です

ここでは軟式ボールを使用する小学校所属の野球チームを書いています。いわゆる学童野球を指します。
硬式野球のリトルリーグとは異なりますのでご注意ください。

目次
週4~5日の活動

土日含めて、週2~5日が平均的

夏休みや春休みなどの期間は、これより増えることもあり、かなり変動する。

ただし、大雨の日など天候が荒れている日は、活動がお休みとなります。

小雨の日は練習があったりしますが、雷などはすぐに中止です。とても危ないですから。

運動会など学校行事前になるとテントをはったりするので、グラウンドは使えずに練習中止となります。

平日練習は17時~19時、 土日祝は半日

下校してからの練習になるので、主に平日の時間はおよそ2時間くらい。

土曜日と日曜日や祝日午前中か午後だけの練習となる。これはサッカー部など他の運動部もグラウンドを使うので調整されるため。

夏休みなどの長期休暇期間は、普段と変わらないことが多い。

試合の日は、早朝から一日中であったり、半日で終わることもある。昼からの開始も。

平日は、いったん下校してから、ユニフォームに着替えて再登校します。ちょっと忙しい感じですね。

夏休みも平日と同じ時間になるチームが多いです。監督やコーチがお父さんたちなので、仕事のため学校に来られないからです。

練習のメニューによっては、平日も活動しているチームもあります。大人もいますが、指導者は卒業生である中学生や高校生などが手伝いにきてくれて、活気ある練習ができています。

子供は楽しい

大切なのは子供たちの野球生活です、これが特に気になるところです。

保護者

たくさん練習するけど、子供たちは楽しく過ごせるの?

グラウンドを制約的に使う授業の合間とは違う
  • ユニフォーム姿で子供たちはとても生き生きと活動する
  • グラウンドを専用できて、ボールを追いかけて駆けめぐって活動する
  • 試合のあこがれを持つようになるので、練習は集中して一生懸命する
保護者

最初はうまくないから、どうかな

初心者でもグローブに慣れるために、ボールをキャッチしたり、バットを振ったり。
試合があれば、審判員もいるので、野球らしいルールも学べる。ミスしたって楽しい。

球拾いだけの日はないので、子供にとっては練習日が楽しい時間となります。
子供たちにとって試合は最大の楽しみ!審判員がいるし応援する人もいる
(学校グラウンドだから、友達もときどき見に来てくれる)
それらしい試合ができるようになると、子供たちは試合を心待ちにするほどです。

特に試合に勝利したときは、グラウンドに歓喜の声が響き渡り、大喜びの子供たちが見られますよ。
負けても、また笑顔で練習しています。もっとやってやろうという子がほとんどです。

試合の帰りは「あの時はこうだったねー」「あそこはタッチアウトすればよかったよ」など
楽しそうに話しながら、みんなでグラウンド整備をしています。

このように、グラウンドが楽しい場所として認識され、翌日も朝から元気に登校することができるようになります。

保護者

試合に出られない子もいるんじゃない?

大丈夫です!小学生はみんな試合に出られます
公式戦に出られるくらいになると自然とレギュラーが存在するチームもありますが、それでも全員出られますので、試合に行ったのに出られなかったなんてことはありません。
まだまだ勝ち負けの世界ではないのですから、その点はご安心ください。

スポーツ少年団育成精神はこどもたちの健全な心を育むのが大切なこととされています。

保護者

行事って、楽しいの?

行事となると、試合以上に嬉しい様子が見られますよ。

行事数はチームによりますが、クリスマス会、年始会、合宿、退団式などがあり、みんなでゲームしたり、
おいしいご飯やおやつをみんなで食べたりします。ゲーム後の景品などあるときは、みんな大興奮で大盛り上がりですね。

合宿では旅行したり公園などで野球と違った遊びも楽しんだりしますので、みんなの良い思い出になるように企画されます。

このように子供たちにとって学校行事だけではない、ますます充実した時間が積みあがっていきます。

行事について知りたい方はこちらの記事からもどうぞ。

当番

母親担当が多い

  • 飲み物の準備…こどもたちは各自で持参していますが、結構足りなくなるので余分に用意
           コーチや親たちも飲むため、コーヒーも用意
  • 道具の鍵などを開ける…子どもたちが道具やネットを準備するため
  • 救護…擦り傷などの対応で、消毒液や絆創膏、包帯など用意されているので対応
  • お休みの子どもの把握…事前に親から連絡受けるが、それ以外に全員いるか確認
  • …夏は必須。別に氷係が設置されているチームもあり
  • スコア付け…専属の方もいるし、母たちが順番か当番制かであり
コーチ

父親担当が多い

  • ボランティアで野球経験者が監督やコーチをする
  • 小学校卒業生の親たちがコーチとチームもあり
  • 配車…各自自分の子供を乗せて移動する。配車係を決めて、子供を数人単位で乗せるなどチームによる
  • スコア…父コーチがすることも多い。経験者がいるとそのコーチが専属となることも
  • 監督やコーチ…一番上の学年の父がなるケースが多い。または野球経験者の方がやってくれるケースもあり

家庭の事情などもあり、父親や祖父母のお当番も存在します。
母親のコーチもいてくれました。この場合は当番は免除されました。低学年担当として大人気コーチです。
このように父母はこの仕事!とは決まっていませんので柔軟に考えてもらって大丈夫です。

当番……以前主流であった「お茶当番」とも呼ばれることがあります。指導者にお茶を出すような内容ですが、現在は練習中に関しては、そういったお茶出しは時代とともに減ってきています。子供たちのためのフォローが重要な仕事ですので、厳しい夏にでも対応できるよう保護者の役割ではこちらに重点を置かれています。

試合のときは審判員に飲み物を提供するのは必須です。
試合となると別です。まだまだ各チームが試合前に話し合って、提供することが多いのが現状です。タイミングを決めて出すことになっています。※審判員は試合中はグラウンド離れられないからです。

救護や連絡、急な天候の変化で練習が終わるなどして、保護者への連絡も必要な時もあります。低学年は下校時に保護者のお迎えが必要になります。

練習中に怪我をしたり、体調不良になると当番の救護など必要になります。コーチが行うこともありますが、それでは指導する人数が足らなくなり、練習時間のロスとなります。

やはり、できるだけ大人が多いほうが良いことから当番制を残すチームが多いのが現状です。

当番は、3人くらいの母たちとグループになります。週1回もしくは月1回の頻度で回ってくる感じです。チームの人数によって決まりますが。決して一人で当番するのではないので安心してくださいね。

保護者

絶対コーチしないとダメなの?

いいえ!わが家では父コーチしていませんでした。大丈夫です。仕事で土日にも行かなければならないために申し出ていませんでした。単身赴任のお父さんもやってはなかったですよ。

ただ配車だけはするよという方もいたので、できることをすればそれでOKなのです。有難くて感謝しています。

またシングルファザーの方やシングルマザーの方もたくさんいらっしゃったので、チームが快く対応してくれますので安心してください。こんな時は協力できない支援などを前もってハッキリお伝えしておけば良いと思います。

お母さんのなかには、ソフトボール経験者もいて積極的にコーチされていた方もいます。自分の子供もいるので他の子供たちみんなを可愛がってくれて優しいコーチです。

当番についての詳しい記事は当番はどんなことをするのか?≫に書いていますので、よろしかったらご覧ください。

少年の野球ユニフォームの後ろ姿の横に、スパイクシューズとヘルメットやバットとグローブが床に並べられている

ここではどのような費用が必要になるのか、代表的な項目をあげてみます。

  • 月会費 
  • ユニフォーム上下 
  • 帽子 
  • ベルト 
  • アンダーシャツ 
  • 靴下 
  • ストッキング 
  • グラブ
  • バット 
  • スパイク 
  • バッグ その他     

合計  平均50000円くらいといったところでしょうか。しかし…

実はこういった備品はチームに在庫がある場合があります。卒業生や途中でやめた子のユニフォーム一式がだいたいチームに保管されているものなのです。 

わが家はチームでほとんど譲ってもらったので、卒業までにバット、グラブ、スパイクだけが目立った費用となりました。

バットもチームにありましたが、だんだん自分のこだわったバットなどを欲しがるようになりますから、
最初から張り切って買い与えないようにしたほうが賢明です。ぜひチームのものを使わせてもらいましょう!

なお費用について詳しく知りたい方は≪費用はどれくらい?≫もご参考になさってください。

  • あらかじめイメージをもってから体験してみると親も理解しやすい
  • 練習活動は、土日祝ふくめて週4日くらい
  • 子供にとっては学校が楽しい場となる
  • 当番は主に母が多い。特別な事情は事前に相談するとよい
  • 費用はチームによって大きくかわるので確認必要!ただしチームに卒団生の残してくれたユニフォームや道具など使わせてもらえる!
  • 保護者のできない支援は、前もってチームに伝えるとよい

好きで入った子供たちにとっては、まさに楽園なことがおわかりいただけたでしょうか!問題は保護者の負担だけなのではないでしょうか。

当時、仕事をされているお母さんたちの割合が5割超えていましたが、無事に卒団まで当番されていました。秘訣は決して無理をせず、一人で抱え込まないように周りを巻き込んで進んでいくことがコツです。

現在はお母さんたちが働いている方が多く、小さい赤ちゃんがいる方も低学年に多い傾向です。いろんな事情の方もいらっしゃいますので、もっと効率よくチーム運営されていると思います。昔から「以前はたいへんだった」と嘆きを聞いていたので、現在も効率化へと進化中であることを期待します。

現在では紙を使わず連絡できるツールも増えましたから、昔よりは効率よくチーム運営していることでしょう。

「お父さんが野球を教えてるってすごい!」

「お母さん、今のぼくのナイスプレーをみてくれたかな!」

野球生活はたいへんなことだけではありません。子供の視点からすれば、親がグラウンドで活躍している姿を見るのは家での姿と違ってまぶしく映っているのです

どうか家族一緒に楽しい野球生活をお過ごしくださいね。

メリット・デメリットの記事はこちらをご参考にどうぞ。

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