配車(もしくは車出し)について、以下のように考えている保護者は多いのではないでしょうか。
- 運転不安なのにイヤだな
- 運転できない、そもそも車がない
- 運転できるし大きめの車だから配車できるけど、毎回はたいへんだな
配車も上位3番目くらい多かった質問です。このように不安な方のためにまとめましたので、こちらもぜひ参考にしてください。
- 練習試合
- 公式試合
- 合宿
- 雪国地域
- 行事
このようにさまざまな理由によって、車が必要な時に保護者たちの車で移動します。
強豪校のように大会を勝ち進んでいくと遠征にいく機会も多くなり、マイクロバスを手配する必要なチームも存在しています。
配車が必要な理由
- 車が小さすぎる
- 仕事で使うので家にない
- 免許がない
- 運転の自信がない
- 昼間は祖父祖母しかいない
ご家庭はたくさんの事情があるものです。車が小さいのなら当番用の荷物だけを積むこともできます。しかし配車できないことはまったく気にする必要はありません。少なくともお当番をされているのであれば、配車はお任せすればよいです。
他のできることで協力すれば、気まずいこともありません
試合会場への移動
練習試合や公式試合の場所まで移動するために車は必要になります。車での移動が大切な役割となる理由を書いていきます。
近くの球場であれば子供だけ歩いていくケースもよくありますが、子供が持ちにくいものを車に積んで移動する必要が出てきます。
電車での移動のケースもありますが、大人が引率して子供だけで移動できても道具は車で運びます。公共移動なので大人の数を多めに確保しなければならず、電車移動は中学生以上はよくありますが小学生は少ないです。
このほかにも会場の状態によって準備するものの増減はあるので、確認しながら配車の台数を確保する必要があります。
それから他の学校での練習試合は頻繁に行われます。当日のグラウンドではテントが足りない場合もあり、自チームで持参する必要があるから注意が必要です。
ベンチ付きの野球用グラウンドのときはテント不要です。それでも待機場所が大きい場所であれば、テントを置いて子供たちの荷物の置き場所にしたり、氷などの保管もできますから、必要になるケースも多いです。
大きな試合会場にいくとき
事前にチームで忘れ物などをチェックするために学校集合も多く、体調もチェックしてから会場へ大移動します。学校から出発するのに早すぎる時間なら、前日に道具を詰め込んでおくこともよくあります。
このようにたくさんの事情により、配車の役割が大きくなってきます。
配車にのせる人と道具
低学年のうちは家族などが送迎するチームも多いです。学年が上がるにつれて試合場所まで何人かの子供たちを車に乗せて移動することも多くなります。
ここでは車に積むものを具体的に書いていきます。
- 野球道具【ヘルメット・ノック用バット・キャッチャー道具一式・ボール】
- テント
- 監督とスコアラーのイス
- スポーツドリンクやお茶
- 飲み物や救護に使う氷
- お湯をいれたポット(コーヒー出しのあるチーム)
- 救護セット
- ブルーシート
- 団旗(チームの旗)と横断幕(フェンスやベンチに貼り付けて掲げる)
野球道具
試合の日はお弁当や多量の飲み物、グローブやバット、着替え、スパイクなどを持っていくので車のほうがラクです。
近くでも徒歩の場合、高学年は慣れていきますが、低学年はかなりたいへんな様子ですね。体力づくりのためには必要という考えもありますが。
監督やスコアラーのイス
球場では不要です。小学校の校庭では必須となり、イスやテーブルも必要になったりします。
スポーツドリンクやお茶
子供たちが持参する量は必ず足りなくなります。非常に汗をかきますのでチームで用意しておく必要があります。
飲み物がないということは絶対に避けるようにします。余ったら当番や保護者が飲みますので多めに用意します。
夏の暑い日には氷などいつもより多量に運んだり、雨が予想されるならブルーシートも積みます。
飲み物や救護に使う氷
- チームのスポーツドリンクや麦茶を冷やす
- 打撲時にビニール袋に氷をいれて患部を冷やす
- 審判員にコップでドリンクを提供するとき
- 子供たちの水筒への補充
この理由により、氷は多量に必要となります。
氷や飲み物の量も多いので、場合によってはカートなど利用が必要です。駐車場から近いとよいのですが、遠い場合はカート必須です。
スコアをつける担当者は、筆記用具とスコアブックを忘れずに持っていきます。
配車は当番制がよい
配車は安全面からも無理は禁物です
各家庭単位で1回とカウントされる決まりをおくチームもあります。しかし当番ではなくても試合となれば保護者のみなさんは積極的ですから、急な配車でもすすんで出してくれます。多くのお母さんたちも運転されています。彼女らにしてみれば「試合を見に行くのだから」と申し出るようになります。このご厚意が子供たちを支えています。
- 一か月先の当番が組まれている
- コーチが常に配車している
- 当番が配車する場合
- 一週間ごとに決める
チームによってさまざまな取り決めがあります。家庭によっては大きい車や小さい車がありますので、毎年チームで調整されます。およそ各家庭で一台と考えられています。車のない家庭もありますが、まったく問題ありませんし、気兼ねなく乗っていけますよ。
チーム全体としては、どのご家庭にも無理をさせない雰囲気づくりがたいせつになりますね。
配車のルール
- 応急処置や緊急の対応に備える
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- 監督や保護者は必ず同乗する
- 時間にゆとりをもって管理する
- 人数や備品の量にあった車両を選択する
- 走行中でスケジュールや場所の変更に対応できるように、全車への通知ルールが必要
- 長距離の運転は、トイレ休憩も計画に入れる
- 子供たちへ伝えること
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- シートベルトの着用
- 大声をださないこと、騒がない
- 子供たちの荷物は安全に収納する
- 車の中に忘れ物をしない
- 余裕をもって、トイレ休憩の希望を伝える
- スパイクで乗車しない
- 車に道具で傷をつけない
- 試合後の乗車で、靴や体についた砂や土をはらう
- 運転者へのお礼の声かけ
- 配車にかかる費用
-
ガソリン代や駐車代、高速道路料金は
- 参加者全員の負担………チームから全員に徴収する(はじめから月会費にプラスされている)
- 配車した個人の負担……お互いさまという風習による(全員が配車しているケースが多い)
遠方に公式試合をするくらいチームが成長すると「バスの配車」も検討されます。この場合は、チーム全員の追加徴収が行われることもあります。
なおチームによっては、なんらかの責任の有無についての一筆を書くことも周知なことではありますが、実際の話で一筆書くというケースを聞いたことはありません。
まとめ
- 配車できない場合は、最初から伝えるほうがチームも運営しやすい
- チームとしても「配車」を無理をさせない雰囲気もたいせつ
- 配車しなくても、ほかの役割でチームに関わると歓迎される
- 当番制がよい、指導者に定着していることもありチームで公平に工夫する
- 子供たちへチームの配車のルールをしっかり確認する
- 配車にかかる費用は全員負担か、個人負担をチームで決める
車を出せないからといって、居心地が悪くなることはありません。むしろチームの支えになるという姿勢が大切になります。この親の姿勢を子供からみて嬉しく感じるものですし、親自身もチームで心地よく過ごせますね。
野球に限らず、どのスポーツでも存在する配車課題ですので、少しでも参考になれば幸いです。