いろんなスコアブックがあり、チームで使用しているものは統一されています。スコアブックをコピーして高学年の保護者さんから渡されることもあります。
そのスコアブックを開けてみると、たくさん書く項目があります。
初心者ははじめからそれらすべてを記入することは難しいことですので、そこは要求されないでしょう。まずはチームの個人成績をしっかり記録することに注力してください。だんだんルールがわかってきてから、書けるところをチャレンジすればよいと気楽に考えましょう。
ここでは、試合開始前に必ず書かなければならない項目と、試合中に記録したほうがよい項目をあげています。また試合終了後にゆっくり書けばよいところもありますので、順番に書いていきます。
試合直前に書くべき項目
球場入りしてすぐに書く
試合会場に着いて試合が見やすい場所に着席したら直ちに記入します。
着席場所はたいてい監督のそばになります。メンバー表が交換される前に、すばやく記入できる項目を書いておきます
- 試合日
- 試合名 → 練習試合なら「練習第1試合」「練習試合第2」など
- 球場 → 「○○小学校グラウンド」など
- 記録者名
- 審判員 → わかれば記入
- 天気
- グラウンド状況も項目にあるケースもあり → 良ければ「良好」 雨上がりなら「湿っている」など
スコア表はいろいろチームで統一されますので、チームのものを使うことになります。だいたい上記の太字の項目が書けたら良いと思います。チームによっては、省略できる項目や書いてほしい項目もあるので前もって確認しておいてください。
各選手名と打順などの記入
各メンバー表が監督同士で交換されると、スコアラーにその用紙が渡されます
急いで両チームの名前、打順、守備、あれば背番号を書きます
練習試合はササッと始まることも多く、筆者は日付さえ書いていない間にメンバー表交換が行われて、あわてて選手名から記入し始めた経験が多くあります。はやめに到着して着席することが大切ですね。
初心者は公式試合を書くことはあまりないので、この練習試合のときに観客席で記入練習している保護者もいます。用紙はコピーして配布してもらえることもあり何回でも練習することができます!
わかりやすく図を作ってみました。こんな感じです。一つの試合に両チーム分ですからスコア表を2ページ使います。
後攻のチームも急いで記入します。図では背番号を書きましたが、公式戦以外は背番号は配られませんので背番号の記入はしなくてよいです。例として参考にしてください。
上図のスコアの記入部分を簡単ですので説明しますね。
背番号10山下くんをみると1の守備だから…
はい、背番号10の山下くんは、後攻で4番バッター、守備はピッチャーであることをあらわしています
山下くんの例で言うと、1回表のときはピッチャーとして投げ、1回裏には4番バッターとして出場と読めます。この欄に山下くんの打撃成績を記録していくことになります。
試合開始時間
そして、まさに試合が始まろうとするときに試合開始時間を記入します。
意外とこの時間の記入忘れが多いので、気をつけるようにします。両チームがお互いに「何時に始まりましたか?」と確認しあうこともありました。
試合終わったら、試合終了時間も記録します。そして試合にかかった時間も記録してください。
試合中に書く項目
ピッチャーの投球数を書いておくと、公式試合の投球制限や交代時期の目安となりますので、とくにスコアラーはみてあげたい部分です。
ピッチャーの投球には、ストライク・ボール・ファウルがあり、それらはスコアに記録していきます。
投球数の数え方
ピッチャーの投球数を記録するには、スコアでの記録の仕方を知る必要があります。簡単ですので記録の仕方で説明します。
主審の「ストライク!」などのコールが聞こえますので、そのとおり記録します
この記号はチームによって統一されているので、そちらで確認して使用します。公式とは異なります。初めから公式用にあわせて、統一しているチームもあります。
まったく難しい記録ではなく超初心者でも書けますから、ここは理解すればすぐ始められます。
上の図では1番バッターがセンターへヒットのときに、主審のコールはされませんのでストライクか否かの記録は書きません。ピッチャーは1番バッターに対して5球投げていることをあらわしています。
2番バッターの欄では、カウント欄に青の文字で〇を記しましたが次の打者が三振のときには、主審は「ストライク!バッターアウト」と言われたケースで、ストライク〇を記入する場合もありますが、この最後の球を書かないチームもあります(三球目ストライクで三振Kと書けばわかるので、あえて書かないという選択)。空振り記号◎を記入するケースもあります。これもチーム内で統一します。
ここまでピッチャーは合計8球投げていますね。
ピッチャーの投球数を記入
数え方
では次のピッチャーの投球数を見てみましょう。
ここでは、対戦相手のオリオンズのピッチャー山下くんです。
- 1番バッター石井くんに対して、6球目にショート内野安打を打たれています。
- 2番バッター山田くんに対して、4球目にレフトにヒットを打たれています。
- 3番バッター河合くんに対して、3球三振しています。
- 4番バッター香川くんに対して、初球にセンターへヒットを打たれています。
ここまで、相手のピッチャー山田くんは合計14球投球していることがわかります。
そして回が交代する度に投球数を記録していきます。
記録方法
まずは投球例を示してみますね。
- 1回の投球数…26球
- 2回の投球数…9球、ここまで合計35球
- 3回の投球数…11球、ここまで合計46球
- 4回の投球数…12球、ここまで合計58球
合計数を/(スラッシュ)の記号を使って書いていきます。
下図がその書き方になります。
スコア練習を積んでから、ようやくできるようになる記入ですし、初心者にとって難しいと思いましたが、球数記入の理解はできると思って、記事に書くことにしました。できたほうがよい大切な理由があって、近年はピッチャーの投球数の限度が設けられるようになり、監督が試合中に「今何球かな?」と尋ねられることも多くなります。
試合前に「ピッチャーの球数は何球くらいで声をかけたらよいですか?」と監督に申し出ることも喜ばれます
はじめは失敗しても大丈夫です。練習試合のスコアですから、あまり慎重になりすぎずにトライしてみてください。慣れたスコアラーでさえ、数の間違いは起こります。そのうちたくさん経験するうちに、ご自分で「数えるのが早くなったなあ」「正確に数えられた」と感じられるくらいに成長します。
点数を記入
点数が入ったら、その回ごとにスコアの四角(結果をあらわす部分)中の〇の数を数えて、数字で記入していきます。
これは簡単な記入ですが、多く点数が入るときは数えるのに慌てますので、試合中に頭の中で点数を記憶しておきましょう!特に少年野球では大量得点がよくあります。
試合後に書く項目
スコア表の種類によって、いろいろ書く項目が異なります。チーム内でどれを書くのかを統一していますので、必ず確認してください。
記録なども含めて、項目例をあげると
- 試合所要時間
- 塁審と主審名
- その試合の長打者の氏名と記録
- 投手の記録
- 捕手の記録
- グラウンドの状態
- 備考(気が付いたこと、気になったこと)
スコア表の中にたくさん書く項目は用意されていても、ほとんど書ける人がいません。上級者スコアラーがいるチームなら、すべて細かく記入してもらえますが、ここまで書くチームはありません。全国規模の強豪校以外は少年野球で具体的な分析はされません。
まとめ
はじめは「こんなに書くのか!」「項目が多いな…」とスコアしようとした心が折れそうになりました。しかし先輩保護者のみなさんが「これとこれを書けたら充分!大丈夫!」と教えてもらったので、安心して1か月後には練習試合のスコアラー練習を始めることができました。
大切なのは子供たちが打席に立ったときの成績を正しく記録することです。たくさんの項目はありますが、あとからゆっくり書けるようになります。
失敗ばかりでしたが練習あるのみ!練習回数だけは必要です
とくにヒットなどの記録は子供たちが喜びます。やりがいを感じて練習を重ねるのみです。
筆者はスコア練習するために、思い切ってスポーツ店にスコアブックを買いに行きました。現在はネットでいろいろと選ぶことができるので有難いですね。
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スコアブックに関しては、スポーツ店に置いてありますが、忙しい方はネットでも購入できます。よく使われるスコアブックを書いておきますが使いやすいもの、チームで統一しているものをご購入ください。