アウトには、たくさんのケースがあります。ここでは、初心者がわかりやすく理解するために、打者本人が起こしたアウトに関して書いています。単純なアウトからはじめ、次に起こりやすいアウトについて書いていきます。
これがわかってくると、スコアの理解がずいぶん進んだと思っていただいて大丈夫です。理解できてからスコア練習を始めれば効率よく習得できます。
打者本人のよるアウト
三振
ストライク3つで打者はアウトになります。
このとき三振となるのは、キャッチャーがそのボールを捕球しなければ三振となりません。
キャッチャーがボールを落球してしまったら…打者は一塁へ走ることができます。このことを【振り逃げ】といいます。
打者が【振り逃げ】のルールがあり、一塁に走ることができるので、Kを反転させた記号を使います。地域によっては、【振り逃げ】してもアウトになれば、反転Kを使わずに三振のKの記号のままのチームがあります。
記号のルールが意外と統一されていない部分も多いです
統一されているのは、アウトになればスコアの結果を表す四角部分に図のようにローマ数字を記入することです。
フライ
打球が高くあがり、守備側が捕球したら打者アウトとなります。
これはとてもわかりやすく、はじめてでも自信をもってスコア記入できるものです。
ただ少年野球はこれを捕球したときに、はじいてしまうことも多いです。このときは記号がまた違ってきますので、ほかの記事で書きたいと思います。
ファールフライ
打球がファールゾーンであがり、守備側が捕球したら打者アウトです。
こちらも簡単なスコアです。ファールゾーン(捕球できなくてもヒットにはならない場所)で捕球できれば、打者はアウトになります。
Fの記号がつくだけですので、こちらもフライと同様に簡単に記入できます。
ゴロ
打球が地面をバウンドしたり、転がったりするものを捕球されて打者アウトになることです。
さあ、守備側の連携が記入されました。打者のスコアの部分で、どのようにアウトになったのかを記録されています。
守備側の連携はハイフンで表します。
守備側が貢献した記録となり、打者はどこに打球がとんでどのようにアウトになったかが、はっきりわかるスコアです。だいたいこのようなスコアがたくさん書かれるようになります。
これについても、また記事を書いていく予定です。エラーも多い場面ですから、詳しく説明していきます。
ライナー
打球が直線的に飛んで、守備が落球せずに捕球したときに打者アウトになります。
ライナーとは直線的な打球軌道をいいますが、こちらはわからなければ、ライナーの線を省いていても問題ありません。
だれが守備でアウトにしたかを書いていれば大丈夫です。
ベースカバーでアウト
スコア上で守備側の数字だけでは、後でスコアをみると「3でアウトは書き忘れ?」「2-4でアウトはどこの塁?」など様子がわかりにくいものです。
そういったときに一塁から本塁までアルファベットで表し、守備のだれがベースカバーに入ってアウトにしたのかがわかりやすくなる記号をつけます。その説明を書いていきます。
内野守備では、いろんなベースカバーをするので明確にするためです
例えばセカンドは一塁や二塁にベースカバーに入ります。
- 1-4の記入は「ピッチャーからセカンドへ2塁でアウト」
- 1-4Aの記入は「ピッチャーから一塁ベースカバーのセカンドが一塁を踏んでアウト」
このように見た目に様子がわかるスコアになります。
まず塁にはアルファベットがつけられています。これを覚えます。
アルファベットは、簡単に覚えられますね。どういった使い方をするのかを説明します。とても簡単ですので、下図をご覧ください。
上図の左で3だけの記入は「なにか書き忘れているのか?」の誤解されやすいので、3Aが分かりやすいという理由があります
スコアからどんなプレイか読んでみましょう。
- 3Aの意味
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ファーストがゴロを自分で捕って、一塁ベースを踏んだスコアです。よく見るケースです。
- 6Bの意味
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センターヒットで一塁に出塁したランナーは二塁に進塁しようとしたが、次のバッターの打球がショートに転がって捕球され、そのまま二塁を踏んでランナーアウトのケースです。
ファーストライナーやショートフライなどのように、地面に打球がつかなければベースを踏む必要はありませんので、このABCHは記入されません。
つまり地面にバウンドした時点で、守備側はベースを踏む必要がありますので、このアルファベットが使われます。
まとめ
打者本人がアウトを起こしたものは、5つありますがこちらも簡単です。どれも覚えやすいものばかりですので、一日で習得できるので、ずいぶんとスコアのハードルは下がったのではありませんか。
- 三振
- フライ
- ファールフライ
- ゴロ
- ライナー
新たにベースカバーの記号として、各塁にABCHがつけられていることを学習しました。これで知らないアルファベットが出てきても安心です。初心者のみなさんは記号が出てくるたびにゆっくり学習できればよいと思います。
むずかしいのは守備側がエラーしたときですが、こちらは次の機会に書くことにします。