練習試合になると実にたくさんの保護者が観戦にきています。大型連休のときなどは、祖父母の皆さんもよく来られており、チームでも顔見知りになったりします。
さて父親たちがグラウンドで子供の姿を追っていると、コーチから突然の誘いがあります。
「審判してみませんか?」
戸惑う方が多いと思いますが、大丈夫です。ルールを少しでもご存じなら意外と楽しめたりします。
こういった状況になりやすいことから、ここで取り上げてみました。理由も書いていますので、ぜひ参考にしてください。
なお、ご家庭の事情があるのに無理をしないことが大切です。できないことをはっきり断ることは、長く楽しく続けていくコツになります。
野球未経験の場合
ほとんどの親が野球が未経験ですから、心配はいりません。失敗しても練習試合なので大丈夫です。声をかける側も普段している小学校同士の練習試合なので、初心者が審判にトライしやすいと考えているからです。
- アウトとセーフの判断ができる
- アウトとセーフのジャッジジェスチャーができる
はじめの一歩はコレだけで大丈夫です。だんだん面白くなって、まもなく「ファール」「フェア」などのいろんなジャッジジェスチャーを知るようになり、むずかしくないのでスムーズにできるようになります。
「そうは言っても、だんだん難しいところやるようになるのかも」とご心配になるでしょうけれど
- 審判員として参加するのは小学校で行う練習試合だけ
- ほとんど塁審だけ
公式戦は資格取得者が審判員として出られるので、お父さん審判員は練習試合だけです。むずかしい判定は子供たちの試合では起こりにくいし、はじめはアウトとセーフ、フェア、ファールの判定をすれば大丈夫です。
塁審だけ依頼されることが多く、わからないときは周りに尋ねられる大人がいるので安心してください。双方のチームからお父さん審判が出ますので、この“塁審お誘い”はよくある状況です。しばしばジェスチャーがわからず、爆笑で盛り上がったりと楽しくグラウンドに立つことができます。自分の子供も塁に出ることができれば、親としても楽しい時間となりますね。
このように気楽に参加できるので、興味ある方はぜひ参加されてください。
審判を勧められる理由
- 審判の経験から子供たちにルールを教えることができる
- 親が試合に関与すると、子供も自信をもって試合ができる環境になる
- 貴重な時間が共有できる
- 指導者の人員確保
審判をしているとルールがわかってきます。自分でも下調べしたりして、一生懸命な子供たちのために公平なジャッジをしようと心がけるようになります。試合を振り返りながら「あの場面はこうしてもいいんだよ」とアドバイスもできるようになります。
子供にとっても親が関心をもって参加していることで「あのとき、こう話してくれた」と思い出したりして、それが安心感のなかで試合に臨むことができます。
また在籍している親たちが新メンバーの親たちに対して、チームの仲間入りをしてもらいたいという希望も含まれています。いずれは学年が上がっていく保護者たちにチームを引っ張ってもらいたいと考えています。スムーズな運営にはたくさんの人員とたくさんの大人の知恵が必要だからです。
- とくに2試合続けて行う場合、各チームのお父さんが塁審します。
- 当日に双方のチームで話し合って、お互いに塁審を出せるように調整します。
- 急に依頼されるお父さんは驚かれる人はほとんどですが、次からはご自分から参加するようになります。
簡単な塁審のお手伝いは参加しやすく、ほとんどの方が経験します
資格がいらない
チーム運営していると皆さんが「資格がいるでしょう」と質問されます。
「アウトとセーフはわかれば大丈夫です」とお応えしています。
初めての方で『紅白戦』などのような自チーム同士の練習試合に参加されるとき、普段着でされるお父さんがほとんどです。慣れてきたら、地域の審判の服装に似せた姿で参加したり、運動する服装で待機してくれるお父さんもいます。
何人もこの状況を見てますと「審判します!」と手を挙げられる人も増えてくることがあります。
試合の審判員とは、これほど魅せられていくものなのでしょうか、子供からみて嬉しく感じるし、普段見られない親の姿なので、親としてもやりがいを感じるからでしょうか。いつも微笑ましく思います。
公式試合で審判したい方は
公式審判員になりたい方は資格が必要となります。
地域ごとの独自のルールや手続きが異なるため、地元の野球連盟などの審判講習が受ける必要があります。
お住まいの地域でご確認ください。
まとめ
[審判]と聞いて臆する方も多いですが、難しいことではないとおわかりいただけたと思います。
資格もいりませんし、チームの何かお手伝いをしたいと思った方はよい機会ではないでしょうか。
試合途中もわからないことが出てくれば、主審などに聞くことができますし、そばには大人がたくさんいますので、楽しく参加されたらよいと思います。
ぜひ、やりがいを感じて楽しくトライしてみてください。