軟式少年野球に入団するのは何才からが良い?6才からは早い?

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6才の外野手が試合中に外野で立っている

野球経験がある方は比較的「うちは子供に野球をさせる!」と考える方も多いのではないでしょうか?

そして子供が野球をしていると兄弟である弟や妹をグラウンドに連れていくことが多いのですが、その小さな子たちも野球に興味を持ったりします。親からすれば「野球をするなら早ければ早いほど上達する」とか「兄弟は同じスポーツにしてほしい!」と考えたりします。こればかりは親の思うようにはいかないものです。

こういったご家庭の方からは「6才は早いですか?」「みなさん何才くらいで入団していますか?」という内容で兄弟のいる方からよく質問も受けます。

6才は早生まれの小学一年生であるとか、幼稚園の年長の子供にあたります。地域によってはこの年長の子供の入団を受け入れているチームもあります。

結論は「小学生の間なら差はない」ということです。確かにグローブやバットを使うので、グローブでボールをキャッチする、バットでボールを打つことなどに慣れるのが少し早めにできるようになります。

しかし、1年や2年早めに入団したからと言って、とくに突出していることはありません。このころの子供たちは、ゴールデンエイジに向かって成長していくので、この差は遅かれ早かれなくなります。

ほんとうに「野球が上達する」という観点からは特に利点を感じません。

ここでは「野球をさせたいが」「野球は未経験だから、いつ頃が適切なのかわからない」という保護者の方のために書いています。

目次

小学1年生の入団が多い

小学校入学のきっかけで、入団することが比較的多いでしょう。7才の年齢にあたります。

この理由は、グラウンドでユニフォーム姿で野球をしている子供たちの姿をはじめて目の当たりにするということから、興味を持ち始めるいうことがあげられます。また「入団生の募集」も5月や6月ごろに活発になり、サッカーやバスケットと同じように体験する子供が増えてきます。興味もたくさん出てくるので、野球に限らず「何かスポーツを」と子供が行動するのには、この体験時期が大きなきっかけになっています。

この時期は、できるだけたくさんのスポーツ部や文化部に体験することが望ましいですね。子供たちに自由な選択があれば、学校生活のイメージも輝かしいものになります。

そして野球へ体験入団するきっかけは以下の3つがほとんどです。

  • 兄が入団しているので、すでに入部を決めていた
  • お友達同士で誘い合って体験してみた
  • 保護者が積極的にすすめた

ほかにテニスや水泳、習い事などある子供は、もう少しあとに入団してくるケースもたくさんありますから、まったく焦る必要はありません。

イノアサ

子供が小学校に慣れるまでは「入団しない」ということも大切ですね

低学年のメリット・デメリット

メリット
  • 身体能力が向上…………筋力反射神経が発達します
  • 精神的な成長……………試合で失敗するなどの経験をするなどのストレス耐性がつきます
  • 基礎的な技術を習得……技術面で打者としての姿勢、ボールキャッチの仕方を学べます
  • 協力精神が身につく……チームを認識し、自発的に協力するようになります
デメリット
  • 身体的負担…………小学校に慣れる必要がある時期に、野球生活に入る子供の負担
  • 心理的負担…………宿題など時間がなくなるなどの不安
  • ケガ…………………筋肉や骨の発達途中のため、ケガのリスクはふえる
  • 早期の特化…………早くから野球に特化すると、ほかの興味や趣味にふれる機会が減る

子供のことを考えると期待や不安が混ざり合って、悩ましいことはとても理解できます。

どのスポーツでも共通なこととして、一年生のときのメリットとデメリットは存在します。親が迷ってしまったら、まず子供の興味のあるところへ一度連れて行ってあげることから始めるのも良いですね。体験スポーツはたくさん経験してみるだけでも楽しいものです。親子でいろいろと学校へ出向くことはこの時期だけのことであり、貴重な親子の時間ですから。

6才の入団

青空の下で試合中の6才の野球少年が打者としてボールを打とうとしている

「早くからはじめたほうがうまくなる」そう考える方もおられますが、多くの保護者と出会って「とくに高学年になっても違いはなかった」と言われる方が多かった印象です。

専門家も「早くはじめたほうが他の人より上手になった」ということは名言していません。もちろん5、6年生から始めるよりは、小さい時から練習してきた子供の方が基礎は身についてはいます。しかしすぐに実力は追いついてきますので心配いりません。ご家庭のご都合に合わせて入団されたらよいと思います。

前述しましたが、6才とは小学生で早生まれの子供園児である年長の子供などを示します。園児である年長の子供ついては、小学生ではない場合は入団できないことがほとんどですが、園児の6才入団を受け入れている地域もあります。

6才頃は指導者の指示か理解できないなどのデメリットはありますが、はじめはみんな同じです。何才で入ってもわからないことは多いですから、そこは気にする必要はありません。

まだまだ試合にはなりませんが

  • 投げてもらってバットを振る
  • グローブで球を受けること

これらは十分に子供たちにとって楽しい時間であり「今日はできた!」「バットをふってもコケなかった」など、かわいい報告を聞かせてくれます。

一方で指導者によっては小学生1年生であっても、まだ早いと考える方もいるために、受け入れていないチームもあります。

  • 身体の成長がまだまだこれからなので、指導者が慎重になっているケース
  • 低学年への丁寧な言葉で指導するコーチが足りない問題
  • 試合ができるまでに時間が必要であり、興味が薄れていく子供がいる

いずれにせよ、この時期は笑顔で野球遊びをすることができるので貴重な体験になります。毎日学校へ楽しく通うようになるきっかけにもなります。

6才で入団を考えているご家庭は、地域のチームはどのような活動であるかを遠慮なく尋ねられたらよいと思います。

イノアサ

この年齢は「運動は楽しい!」「学校が楽しい!」が一番大切です

プロ野球選手の例を参考に

わかりやすい例でいうとプロ野球選手の小学生時代の入団をみれば、なんとなく適切な時期の参考になります。

プロ野球選手になるつもりのない方でも「テレビに出てる選手だって、ここから始めたのか」と興味をもつことができるので、気楽にご覧になってくださいね。

山本由伸(元オリックス 現在メジャーリーグでドジャース)

小学生一年生から 軟式少年野球入団

日本プロ野球界を代表するエースピッチャーです。大谷選手とともにドジャースに入団し活躍中です。

坂本隼人(ジャイアンツ)

小学生一年生から 軟式少年野球入団

小学生時代は坂本選手はピッチャーで、田中将大選手(楽天)が捕手としてバッテリーであったことは有名です。

現在も内野手として大活躍中です。

今永昇太(元DeNAベイスターズ 現在メジャーリーグのカブス)

小学生1年生から ソフトボール入団

中学生1年生から 軟式少年野球入団

日本プロ野球界を代表するエースピッチャーです。カブスに入団して大活躍中です。

前田健太(元広島カープ 現在メジャーリーグのデトロイト・タイガース)

小学生3年生から 軟式少年野球入団

入団までは水泳を習っていたといいます。この時期でも遅いということはありませんね。

松井秀喜(元ジャイアンツ 元メジャーリーグのヤンキース他)

小学生5年生 軟式野球部入団

小学生1年生で入団しますが指導者から指示が理解できないので早いと言われ、退団を経験します。体格は大きかったそうです。その後は知らない人はいない名選手「ゴジラ」の愛称で親しまれています。

ここに書いた選手はごく一部です。

元阪神タイガースの関本賢太郎選手は、小学一年生で軟式少年野球(学童野球という)へ入団した記憶を話されていますが、「怒られた記憶もなくライトを数人で守っていたときは、足元の砂で遊んでいた。とても楽しかった思い出」と語られています。

関本さんは当時はレギュラーで活躍され、現在は野球解説者やタレントでテレビにも多数出演されています。

皆さんも興味をもったプロ野球選手や高校野球選手を調べてみると参考になりますよ。迷われたら、たくさんの事例があるので検索してみたり、お住いのチームにどのような方針かなど確認したりすることをお勧めします。

まとめ

  • 小学校入学のきっかけで入団するケースが多い
  • 園児の6才は入団について許可するチームは少ないが存在している
  • 小学校入学した早生まれの6才の入団については、子供の興味に任せてOK
  • 野球以外にもスポーツをしたり、野球に関心が出てきてから入団してもまったく遅いことにならない

無理に早くに初めても、子供自身がそのスポーツを好きにならなければ、結局は技術が身につきません。むしろ精神的に苦しい時間になってしまいます。

大切なのは子供の興味・関心です。この小学生時代に好きなことを楽しむことがどれほど貴重なのか、大切な子供のために家族と一緒に考えて過ごしてあげたいものですね。

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