打者のつながるスコアの書き方を覚えていきましょう。これもむずかしくはありません。
ここでは次の打者がヒットを打ったことにより、ランナーが進塁できた様子を説明していきます。ただし、エラーによる進塁とは記号が異なりますから、あとで補足しているのでわかりやすいと思います。
出塁したランナーが次の打者で進塁できたとき
1塁ランナーが2塁へ進塁 ”次の打者のヒットのおかげ”
ここのスコアは、1番打者と2番打者が続けて書かれています。つまり”つながりスコア”が見えます。どのように見るか説明します。
- 1番打者(バッター)のイシイくんがセンターにヒット
- 2番打者(バッター)のヤマダくんがライトにヒット
- 一塁にいたイシイくんは、2番打者のヤマダくんのおかげで2塁に進めた
この時点で、スコアから「1塁と2塁にランナーがいる」「どんな理由で塁に生き残っているか」がわかります。
1塁ランナーが3塁へ進塁 ”次の打者のヒットのおかげ”
もう一度、違うケースを説明しますと
- 1番打者(バッター)のイシイくんがセンターにヒット!
- 2番打者(バッター)のヤマダくんがレフトにヒット!
- 一塁にいたイシイくんは、2番打者のヤマダくんのおかげで3塁に進めた
このスコアでは「1塁と3塁にランナーがいる」「どんな理由で塁に生き残っているか」をあらわしています。
1塁ランナーがホームインしたとき ”次の打者のヒットのおかげ”
- 1番打者(バッター)のイシイくんがセンターにヒット!
- 2番打者(バッター)のヤマダくんがレフトにヒット!
- 一塁にいたイシイくんは、2番打者のヤマダくんのおかげで本塁に進塁(ホームイン)した
ホームインによって点数が入ります。打者は打点が記録されるので、打者番号の数字にまるで囲みます。また点数が入ったので、結果を示す真ん中の四角の部分に〇を記入します。
このように塁にランナーがいるときに、何番打者のヒットによる進塁かを記録し、スコアの記録は続いていきます。
誰のおかげで進塁したかがわかるのね
そして得点に貢献した子どもが一目でわかりますね
- (算用数字)打順番号を( )で記入し、誰の結果で進塁したか記録する
- 二つの塁以上の進塁は線 であらわす
打席順でスコアを連続して書いてみよう
連続して記入していくことは初心者ではむずかしいので、ここでは連続ヒットの様子を書いています。
複雑そうにみえますが、とても簡単なスコアの連続です
一つずつ説明していきますから安心してくださいね。
わかりやすいように、一人ずつの記録順に、黒→青→赤→紫と色分けしています。実際は黒色で記入してくださいね。
- 1番打者のイシイくんはサードに内野安打で一塁に (黒色で書く)
- 2番打者のヤマダくんはライトにヒットで一塁へ。その間イシイくんは3塁へ進塁 (青色で書く)
- 3番打者のカワイくんはレフトに二塁打。その間3塁にいたイシイくんはホームイン。1塁にいたヤマダくんは3塁へ進塁 (赤色で書く)
- 4番打者のナオミくんはセンターへ二塁打。その間3塁にいたヤマダくんはホームイン。2塁にいたカワイくんも続けてホームイン (紫色で書く)
3番のカワイくんは1打点、4番のナオミくんは2打点もあげたという記録です
ここの連続したスコアをゆっくり理解していくと、だんだんスムーズに書けるようになります。そうするとエラーがあったり、ダブルプレーがあってもすんなり書けるようになります。急がずにここの連続の書き方をゆっくり理解しはじめてください。上達の近道です!
エラーによる進塁と区別
まちがいやすいのは、守備のエラーによって次の塁に進塁できたときは、上図のようにやじるし→記号であらわします。次の打者のヒットによって進塁できたことと区別します。
自チームの力で進塁したのか、相手のエラーで進塁したのか区別します
このケースもよく混同されやすい記号です。分析のために分ける必要があるのですが、初心者にとっては記録中にややこしい部分となります。
しかしはじめは、違いがわからなくてまちがって記入しても、スコアを読める人にとってはそれほど重要なまちがいではありません。恐れずゆっくり練習すれば大丈夫です。
まとめ
ここでは、誰がヒットしたおかげで進塁できたか、点をとることができたかを記録できることを書いています。
連続してヒットを打ち続けると仮定して、スコアの記入を練習していれば、おのずと慣れてきます。
- 誰かのヒットによる進塁は、線 であらわす
- 相手守備のエラーによる進塁は、やじるし→であらわす
ここが理解できてラクに記録できるようになると、あとはルールを知り、どんどん記号を覚えるくらいでこわくありません!これが大きなヤマと思って、「これさえわかれば」スコアの本を読んでもずいぶん頭に入りやすくなりますよ。