打者がボールを飛ばしたことによってヒットになったり、アウトになったりします。
このとき、守備側がどこからどこへボールをつなげてヒットになったのか、アウトになったのかを記録する方法を書いていきます。
これは、守備側の貢献度もスコアによってわかりやすく、試合中の守備の活躍が記録されますから、練習試合であってもしっかり付けてあげたいところです。
一方で打者にとっても、どこに打球を飛ばせているか?どのようにアウトになりやすいかをみることができ、試合後もよいデーターになります。
指導者はこのスコアを見ながら、次の試合の打順や守備を決めていく資料にします
送球のはじめから終わりまで 「━」であらわす
打者の打った球が相手の守備によって、どのような結果をもたらされたかを記録します。
上の図は「相手守備のセカンドに捕球され、ファーストに送球されてアウトになった」
「ショートに捕球され、ファーストに送球されてアウトになった」
ことを表します。
左のスコアからは、「セカンドのゴロアウトだった」と後からわかりやすいですね。
守備がエラーしたとき「E」
上の図の左側は「飛んできた打球をセカンドが落球や悪送球により、ファーストに投げたが間に合わず打者セーフ」
右側は「飛んできた打球をショートがファーストに送球したが、ファーストが落球か塁から足が離れていたかでセーフ」
を表します。
ヒットの記録ではなく、守備エラーによる出塁の記録になります
エラーによる進塁をあらわす「→」記号
- エラーによる進塁では、→(やじるし記号)を用います。
- エラーではないけれど、一つの打球で次の塁をねらったがアウトになった場合も「二塁をねらった状況を表すために」→の記号を用います。
上の図の左側は
- 打者がセンターへ打った
- 一塁までは余裕のセーフのタイミングだった
- そのまま打者は二塁をねらって走っていった
- 守備側のセンターがショートに投げて、打者は二塁でアウトになった
こういったケースが『単打ヒット+進塁+アウト』の記録となり、打者アウトになります。一塁までのヒットは記録に残ります。
『二塁打』のアウトの記録ではありませんのでご注意ください
上の図の右側は
- 打者がライトへ打った
- 一塁までは余裕のセーフのタイミングだった
- 打者は二塁をねらって走っていった
- 守備側ライトの落球かショートへの悪送球のため、打者走者は二塁セーフとなった
このケースも『単打ヒット+(守備エラーによる)進塁』になります。
二塁でセーフになったので「二塁打」の記録と間違えやすいケースです。相手の守備エラーによる二塁セーフは、『単打ヒット+(守備エラーによる)進塁』になります。
だんだんスコアを理解できるようになれば、スコアに関する本がたくさんありますので、ぜひ本屋で手に取ってご覧になってください。ちなみに筆者がよく利用したわかりやすいスコアの説明本で文庫版があります。持ち運びやすいし、すぐ調べられるので便利です。ご参考になれば幸いです。
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まとめ
よく二塁でセーフになったり、三塁でセーフになったりしたときに初心者の間違いやすいのが、単打か二塁打か三塁打の記録です。
相手守備がエラーしたときに『進塁できた』ものは『エラーによる進塁』の記録となることを覚えておけば、あまり迷うことはありません。相手がエラーしても打者が十分に塁まで到達しているなら、守備のエラーは記録されないこともあります。
プロ野球でも守備のエラーによる進塁か、ヒットによる進塁か、アナウンサーがスコアラーの記録待ちが多いです。
判断はむずかしいのですが、スコアラーの主観によるところが多いので、迷ったときは、あとで詳しい人に聞いてみることができますし、少年野球の場合は打者有利に記録してあげても大丈夫ですから、まずは基本を覚えておくだけでよいです。
ここでは、送球とエラーと進塁について記号を示しました。どれも初級の部分ですので、また各項目によって細かく例を示しながら、記事を書いていく予定にしています。